2015-01-01から1年間の記事一覧

寒くなってきた

先日の紫ピンクの引き振袖に綿入のはんてんを羽織ってみた。 盛装である引き振袖に綿入はんてんの取り合わせなど現実にはあり得ない話だが、好きなものを好きなように着るのが私の流儀なのでこれもありかと。 深窓の姫様が重くて堅苦しい打掛を嫌って脱いで…

襞(ひだ)と皺(しわ)は皺襞(しゅうへき)という言葉もあるように似たもの同士にみえるが、実際は随分違うと思う。 襞はどちらかというと好ましい感じがするが皺はよくない印象がある。 美しい襞とはいうが、美しい皺とはあまり聞いたことがない。 家人な…

色無地の引き振袖

床に届きそうな長い袂、ゆったり引いた裾が畳を滑ると心地よい衣擦れの音が… 引き振袖は着物の究極の美しさを表している。 その引き振袖を仕立てようと思った。 しかし一つ難しい問題がある。それは生地がなかなか手に入らないということだ。 普通の振袖用の…

振袖が普段着

今年は残暑らしい残暑もなく、秋の訪れは早いようだ。 このところ朝晩はだいぶ冷え込むようになってきた。 冷房しなくても普通に着物が着られるということは着物好きにとってうれしいことだ。 近頃は寛ぐときはいつもこんな格好をしている。 男の振袖のとこ…

豪商の女たち

豪商の女たち 職を引いてから朝に時間に余裕ができたので、家人に付き合って朝のドラマを見るようになった。 半年に一度新しいシリーズが始まるようだ。 この秋からは朝ドラには珍しく時代物が始まるらしい。時代物といっても幕末から大正にかけての頃の話で…

引き振袖

引き振袖といえば今では花嫁衣裳か舞妓の衣裳くらいしか目にすることはできない。 長い袂をゆらゆらと、裾をゆったり引いた姿は優雅で奥ゆかしく、着物好きなら誰でも憧れる姿だろう。 小紋や附下など普通の着物もいいが、やはり振袖に比べたら物足りない。…

気になる画像

町人らしい男と若い娘の秘め事。 浮世絵にはよくある図柄で特に珍しくもないが、振袖を着て男に口を吸われているのは実は男だと分かると見方も変わってくる。 色子とか陰子とか呼ばれた若い男で、江戸時代かなり流行ったらしい。 浮世絵の春画などを見ると、…

赤無垢の振袖

普段の生活で赤い衣服を身に付けることは皆無だ。 過去を遡っても赤系統のシャツや服など着た記憶はない。 でも女着物となると話は別だ。 すべすべの緋綸子に真っ白な半襟を付けた長襦袢は幼い頃からの憧れの的だった。長年の夢がかなって初めてそれを手に入…