2014-01-01から1年間の記事一覧

黒八丈の掛け衿

芝居や時代劇などを観ると、町方の女は大抵黒い掛け衿を掛けた着物を着ている。 普通に考えれば、一番目立つ衿のところにわざわざ黒い布を縫いつけるなど、艶消しのはずだが、これが以外にそうでもない。 それどころか、かえって魅力的にさえ見えることがあ…

綿入袢纏

雪国育ちの身にとってふっくらと綿の入った半纏はなじみ深いもので、どこか郷愁を感じさせる。 暖まるには、炬燵や囲炉裏の火くらいしかなかったので、綿入れ半纏は必需品だった。 数年前、あちこち探してみたが、なかなか気に入ったものはなかった。 今は洋…

裁鎮

裁縫をするようになって裁鎮(さいちん)という言葉を初めて知った。 文鎮なら小学生でも知っているだろう。 もっとも近頃学校で書道を教えているのかな?教えていなければ無理だろうが・・・ 文鎮は文字を書くときの重し、裁鎮は裁縫をする時の重しだ。 使…

太袘褄

ふとふきづまというらしい。 引着など裾綿の入った褄先のことだ。 綿入れお引きずりを仕立てようと思った時、一番の気がかりはこの部分だった。 縫い方がさっぱり分からないし、和裁本にも載っていない。 ネットにないかと調べているうちにこんな記事に出合…

重ね着

重ね着 明治時代の古い写真を見ると、二枚重ねや三枚重ねの着物を着ている女性をよく見かける。 江戸時代の浮世絵や錦絵を見ても一枚だけというのはむしろ稀で大抵は何枚か重ね着をしている。 当時は気候も寒く、今のように暖房もなく、防寒の目的が大きかっ…

はじめまして

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