2018-01-01から1年間の記事一覧

若紫のお引きずり振袖

長らく不順な天気をもたらしていた秋雨前線も消えて、ようやく本格的な秋がやって来たようだ。 昨日の朝、山荘のベランダの寒暖計はこの秋初めて10℃を下回った。 涼しいと言うより一気に寒さがやって来た感じで、季節の巡りの早さに驚かされる。 ともあれ、…

鹿の子の引き振袖

何気なくアンティークの鹿の子絞りの長襦袢を手に入れ、自分のサイズに直して着てみたら、案外気に入った。 それ以来鹿の子が気に入って何枚か仕立て直して楽しんできた。 しかし襦袢は下着なので、着物を着るとほとんど見えない。せっかく手間暇掛けて染め…

風薫る

ついこの間桜が咲いたと思ったら、もう五月も半ばを過ぎてしまった。 山荘のベランダへ出てみると木々の梢の鮮やかな緑が目に染みるほどだ。 この時期になると、気温も日毎に上がって、森を抜ける風も心なしか湿り気を帯び梅雨入り間近を思わせる。 着物を着…

お引きずり襦袢のための打掛

地紋を織り込んだ柔らかな緋綸子に鶴や雲取などの吉祥紋を絞り染めにした鹿の子絞りの襦袢は、華やかで艶めかしく、このところその魅力に取り憑かれている。 絞り染めは布を括って防染し模様を現した染色技法で括り染めともいわれ、その歴史はかなり古いよう…

お引きずり襦袢その2

先日縫ったお引きずり襦袢は襦袢としてはあまり使い物にならないが、せっかくなので着てみることにした。 普通のお端折りをして着る着物に着るには襦袢もお端折りをしなくてはならず、お端折りが二重になってすっきりとした着付けは望めない。 着るとすれば…

お引きずり襦袢

以前アンティークの鹿の子の襦袢を手に入れ、仕立て直して着てみたら存外具合がよく気に入った。 それ以来鹿の子の襦袢にはまっている。 ネット通販やオークションサイトを覗いてみると昔の鹿の子絞りの襦袢がたまに出ている。 ほとんどが戦前のものと思われ…