仮初めの花嫁

私はお金で買われたお妾花嫁。

夜毎きらびやかに装われて殿方のお褥へ召されるのです。

 

f:id:w3s5t7:20190906204715j:plain

 旦那さまに可愛がられてめくるめく一夜を過ごした私・・・

気がつけばはや東雲。

 

f:id:w3s5t7:20190906220137j:plain

初々しい花嫁姿はすでになく、落花狼藉の体。

私は寝乱れた白無垢の長い裾を引きずりながら、旦那さまのお寝間を後にするのでした。