久方ぶりの打掛

白無垢の掛下を自分の寸法に合うようにお直ししたことは以前に書いた。
白無垢の引き振袖として、また引き振袖の下襲としても重宝で愛用してい
が、打掛を着たくても寸法が合わないので、うまくいかない。
白無垢の引き振袖を着ていると、それだけでは何となくもの足らず、どうしてもあのずしりとした重みのある打掛をまといたくなる。
以前から考えてはいたのだが、思い立って打掛のお直しをやってみた。
直すところは裄丈と袖丈と袖幅だ。
袖を外し、全部解いて一枚の布にしてアイロンをかける。裏地は新しいものに替えて新しい寸法で縫い直す。
言葉で言うと簡単だが、実際にやってみると結構時間がかかる。
まあ、時間だけは売るほどあるからいいのだが…。
ふきフェチとしてはこの際袖ぶきも分厚く立派なものにしたい。
普通は五ミリくらいだが、十二ミリと厚めにした。

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ずっしりと体を包み込む重厚な感覚は打掛ならではのものだ。
分厚い裾が畳を滑るしゅるしゅるという衣擦れの音が耳に心地よい。
 
白無垢というと花嫁だが、無垢で淑やかな花嫁は勝手なポーズは許されない。
自分は花嫁のつもりはないので、その点は縛られることはない。
時にはこんなポーズもありだ。

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